パパは幼なじみ
「真奈ちゃ~ん!嘘だよね~!?嘘だって言って~!!だって、だって~!!」

ありさがパニクっている。言いたいことはよくわかる。

「支離滅裂。何が言いたいわけ、ありさ。」

早紀はすごく落ちついて…いや、顔が紅潮してる。言葉と感情が裏腹だ。

「落ちついて、ありさ。」
「落ちつけるわけないよ~!!ね、とおるんはどこ~!?あ、片倉ちゃん!真奈ちゃん確保~!!」

ありさは1人で騒いでいる。そういえば、一緒に登校したはずの徹くんが教室にいない。

「林田徹だっけ?昨日ぶつかったパシリくんだよね?何かあったの?」
「うん、ちょっと…」
「そういえば、真奈に保健室で付き添っててもらったんだよね…まさか、2人きりでっ!!」

何を想像してるんだか。早紀も1人で興奮し始めた。

「保健の智恵ちゃん、ずっといたよ。」
「つまんな。空気よんでよねー!あ、でも!」

ほんとに何を想像してるんだか…
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