パパは幼なじみ
「ら王ちゃん、かわいいのにな~。」
「声が残念だよね、声が。」
昼休みは新しくきた副担任、愛桜先生の話で、私たち3人は持ちきりだった。
「てか、なんで“ら王ちゃん”?」
「真奈ちゃんって情報遅いよね~。ほら、声がさ~」
「今人気のゲーム、サラマンダⅡにでてくる魔王の声に似てるから、“あいら”の“ら”をとって、ら王だよ。」
「ふーん。」
魔王…かわいそう。でも助かった。
2人とも朝の騒動を忘れているようで。
あれ以上つっこまれたら説明が面倒くさい。
話を最後まで聞かない2人だから、きっと勘違いされて終わるし。
このまま昼休みが終われば…
「そういえば、ありさ。朝さ、林田徹になんか用事でもあったの?」
忘れていなかった───。
「声が残念だよね、声が。」
昼休みは新しくきた副担任、愛桜先生の話で、私たち3人は持ちきりだった。
「てか、なんで“ら王ちゃん”?」
「真奈ちゃんって情報遅いよね~。ほら、声がさ~」
「今人気のゲーム、サラマンダⅡにでてくる魔王の声に似てるから、“あいら”の“ら”をとって、ら王だよ。」
「ふーん。」
魔王…かわいそう。でも助かった。
2人とも朝の騒動を忘れているようで。
あれ以上つっこまれたら説明が面倒くさい。
話を最後まで聞かない2人だから、きっと勘違いされて終わるし。
このまま昼休みが終われば…
「そういえば、ありさ。朝さ、林田徹になんか用事でもあったの?」
忘れていなかった───。