パパは幼なじみ
「ふぁ~あ…あぁ、真奈。今日も早いのね。おはよう。」
「あ、おはよう、ママ。」

今日はやたらとテンションが低い。

「ん、あぁ~!お、真奈おはよう。早いな、どうした?雪でも降るかなぁ。」
「降らない。おはよう。」

今日はやたらと眠そう。私より遅く起きてくるのは初めてかもしれない。

「朝ごはん作るわね。真奈、手伝ってちょうだい!」
「あ、うん。わかった。」
「いいよ、恵さん。手伝うことは俺に言ってくれれば…」
「だめよ。真奈に覚えてもらわなきゃいけないんだから。」
「ママ、どういう意味?」
「そのままの意味よ。」

ん?そのままってどういうことだ?覚えてもらうって言ってたよね…私が?
まさか新婚生活に私が邪魔で、ー人暮らしさせるってこと?
それとも2日も遅く帰ってきたんだから、夕飯ぐらい1人で作れってこと?

「私が海外に行っている間は真奈が食事担当なんだから。ほら、女の子だし。」
「は?海外?」
「恵さん、いつ帰ってくるの?」
「昨日も言ったけど、まだ確定してないの。」
「それじゃ…」
「ちょっと待ってよ!!説明して!!」

久しぶりに出した大きな声に驚いたのか、2人の動きがとまった。
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