俺様ヤンキーは優しい幼馴染でした。
その日、私は柊と一緒に帰る約束をしていたが
「美桜ー、今日は少し遅くなるから先帰ってて!ごめんな。」
柊は申し訳そうに顔の前で両手を合わせて謝ってきた。
「別にいいよ。気にしないで!
学級委員の仕事がんばってね」
そう言って柊に手を振りながら
先に帰ることにした。
校門を出た先に一人で帰っている煌を見つけた。
話しかける勇気もなく、ただ。
煌のその背中を見つめていた。
なんか、肩幅もあの頃とは全く違って、男らしくなったんだなぁ。
そう心で思っていた。
______なぜだろう。
帰る方向がどこまでも一緒なのは。
すると、煌は突然振り返り。
「ストーカーなんて悪趣味っすね。
…………変態さん。」
そう私に言い放った。