ちっぽけな奇跡のはなし

真実を




夕日に照らされて、赤くなっていた

カレの顔が不意に巴菜を見た。




「巴菜?」



「確かに愛してたの!」


カレが意思を読み取れないのか、怪訝そうな
顔をしていた。



「わたしはあなたを愛してた!!

初恋の人はあなただったの!!」



まだ訳が分からないのか、混乱しているカレに
手紙を押し付ける。



「読んだら分かる!」


カレは手紙を読み始めると、
大きく息を吸った。




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