幼なじみと秘密の時間
知ってたよ…
和弥の部屋で着替えながら、考えていた。



よし!!




「和弥、祐希に話してくるね」


「オレも行こうか?」


「和弥は待ってて!これは私の問題だから…。
絶対、和弥のとこに帰って来るから!」


「わかった、待ってる…」


「あとさ、同窓会の日に和弥が見たキスなんだけどさ。
私、あの時和弥だと錯覚しちゃってたの」


意味がわからないと言う、和弥。
そーだよね。


「どーゆーこと?」


「信じないかもしれないんだけど。
祐希に突然キスされた時、
いつもと雰囲気が違ってね。
それがすごく、和弥のキスにそっくりで…。

それで、途中から和弥とキスしてるんだって
思っちゃったの。」


「そっか。


蘭がそー言うなら、オレは信じるよ」


「ありがとう」


私は心の中で、引っかかっていたことを
伝えられてホッとした。




私は自分の部屋に戻り、祐希に電話をかけた。




【はい】


「あのさ、今から会えないかな?
話したいことあるの」


【俺も話しある】



「じゃあ○○公園で…」



【わかった】







私は電話を切り、着替えて公園に向かった。



ちゃんと話しないと。


何言われても…。


だって、私が悪いんだから。





私が公園に着くと、すでに祐希がベンチに
座っていた。



私を見ると、ニコッと微笑む。



あの笑顔…いつもやさしく笑ってくれた…。



どんな顔をさせてしまうんだろう…。






私は恐かった。





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