幼なじみと秘密の時間
「やっと笑った」

「え?」

「朝からビビった顔ばっかしやがって」

「そんなことないよ?」

「ウソばっか。まーオレのせいか。
今日の夜、たっぷり可愛がってやるからさ」

「え?」

和弥が突然ニヤっと、怪しい笑みをするから
びっくりして、後ろに倒れそうになった。


和弥が私を支えてくれて
そのまま和弥の顔がドアップになり…。


チュッと優しくキスを落とされた。
真っ赤になる私を余所に、ニヤニヤ嬉しそうな
和弥。

「ちょっと、ここ学校!!
誰かに見られたら、どーするの?」

周りをキョロキョロしながら、小声で言った。

「別に見られてもいいけどー?」

和弥は焦る気配もない…。

「その方が変な男、寄ってこないし?」

「バカ!ダメだって。」

「分かってるって」

「もうっ…」

全く。大人しいと思ったら。
油断も隙もない。
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