幼なじみと秘密の時間
ベッドの中で目を開けると、和弥にぎゅっと
抱き締められていた。

「蘭、こっち向いて…」


「ん?」


私は、ゆっくりと和弥の方に向きを変えた。
ベッドの中で、ギュッと抱き締められるのは
本当に好き。
和弥に、本当に愛されていると思ってしまう。

でもその気持ちを、すぐに心の奥に
しまい込んだ。
早くこの関係をハッキリさせなきゃ。

祐希に言えないこんな関係なんて、
絶対にダメなのに。


でも、全身の力が抜けてしまい
そのまま私たちは、眠りについてしまった。





目をつぶりながら、あの日を思い出す…。





まだ幼かった、中1の夏前…。





私はいつもの様に、和弥の部屋でマンガを
読んでくつろいでいた。



< 24 / 254 >

この作品をシェア

pagetop