幼なじみと秘密の時間
窓のカギが、閉まっているから
和弥の家の玄関から入ることにした。


ピンポーン!

「あらっ、蘭ちゃんどーしたの?
和弥なら返事もしないし、部屋から出ないし。
蘭ちゃん、お願いねー」



お願いされて、しまった。


でも、今回の原因私なので。


無理かもです…。



心でそう思いながら、階段を上り和弥の部屋の
前まで来た。



「和弥!いるんでしょう、開けて!!」


コンコンと叩きながら、叫んだけど
全く返答がない。


「和弥!和弥!開けてよ」


私は諦めず、何度も何度も叫んだ。



「はぁ、はぁ。何で?和弥。
話だけでも聞いてよー」



私の目からポタポタ落ちる、涙。
途切れることなく、床に落ち続けた。





「和弥………」




私は、ドアの前で泣き崩れていた。





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