幼なじみと秘密の時間
決断
私は、しばらく和弥の部屋の前で
座り込んでいたけど、それでも出てきてくれないから、仕方なく家に帰った。


私は放心状態なまま、気がつけば夜になって
いた。



窓の外を見ると、やっぱりカギの閉まった
和弥の部屋。



「避けられてるってことだよね」



私の声だけが、部屋の中に響いていた。








それから3日、毎日和弥の部屋まで行ったけど
全く会えなかった。



「蘭ちゃん、ごめんね。
毎日、来てくれてるのに…」


和弥のママは申し訳なさそーに、私に言う。



「和弥がこーなったの、私のせいだから…」


「そーなの?あんなに、仲良かったのに。
すぐに仲直り出来るよ!」


そう言ってくれて…少し心が軽くなった
気がした。




私が帰ろうと靴を履いていると



「和弥ね、実は夜になると出てくるの。
で、聞いても黙って出掛けちゃうんだけど。
朝方帰って来るのよね。
変なことしてないといいんだけど…」



和弥のママは、心配そうに話してくれた。





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