おくすりのじかん
失恋・・・・?
ガンガンガンガン・・・・・・


頭が鳴る・・・・・・
いつか こんな日が来るってことは心のどこかで
覚悟していたはずなのに


神様は

何故にこの決定的瞬間を私に見せつけるんだろ
ひどい ひどい ひどすぎる


あんまりだわ・・・・・・


人伝にでも知ることができたなら
まだ心の準備もできただろうに


この目で・・・・
このずっとずっと 正也一人を見つめてきた
この目で・・・・・

違う女と手をつないで
楽しそうに去っていく正也を見ることになるなんて


それでなくても
落ち込んでたのに 私は


どん底に突き落とされて


這い上がることなんてできない・・・・・・・



「そんな・・・・そんな・・・・・」



崩れ落ちそうになる膝を掴んだ。



全てを忘れたい!!!


だけど忘れる術を知らない・・・・・・


お酒・・・・

お酒飲んだら一瞬でも忘れられて
楽しい気分になれるって

父親が言ってたのを思い出した。
< 27 / 187 >

この作品をシェア

pagetop