おくすりのじかん
こんな時 心の通う友人がいたら

でも 私は
誰かと一緒に飲むことなんかしらないから
店だって知らないけど

でも部屋には帰りたくなかった・・・・・
完全にひとりになったら 絶対酔えないから


駅の周りの居酒屋に飛び込んだ。


「何名さまですか?」

私の後ろに誰かいるのかい?


「一人です」

ムカつく
一人できちゃダメかい?

居酒屋の店員のにいちゃんは 完全に私の様子に
引いた感じだけど


「おひとり様ご案内で~す」


デカい声で おひとり様とかいうなよ


今 私最高に気分悪いんだから


「お飲物は?」


「ビール」


ありがたかったのは 個室のように
区切られたテーブルに通してもらったから


最初は美味しいとかまったく思わなかったビールも
おかわりを要求し始めると
けっこう美味しいと思うようになったのが


不思議だった。


「あははは・・・」

一人で笑ったってね・・・・・・

まわりからは楽しい声が聞こえるのに
私はなんていっても


おひとり様だしね・・・・・・・


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