3つかぞえて、君と青
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譲と話をした日から何日かして、
千樫から久しぶりに電話がかかってきた。
譲からわたしのことをなにか聞いたのかともおもったけれど、ほんとにそういうわけでもなさそうで、
バイト先からの電話だった。
「ごめんな、全然連絡とれなくて。」
「平気よ。」
「研究室こもってたりバイトごたごたしてたりで全然そっちいけなかったわ。 譲もかわりない?」
「うん、こっちは全然かわりないよ。 そんなに忙しくて千樫は平気なの?」
千樫は声を出して笑って、俺はこんくらい忙しいほうが本調子でいられるって、と言ってわたしを安心させてくれる。
それもそうだね、わたしは自分の部屋のなかをぐるぐる歩き回りながら千樫の言葉を待っていた。
「今日夜は?」
「とくになにもないけど」
「じゃあ飯いくか?」
「大丈夫なの?ほんとに。 無理しなくても大丈夫だよ」
だーかーらっ、
千樫は咳払いをして改まったように続けた。
「疲れてるときこそ彼女に会いたいんです。」
わたしたちは8時によく2人でいくお店に待ち合わせの約束をした。