~D*A doll~

微熱





だるい体を起こして総長室から出る。






「……今、何時よ」





結局あたしは龍翔と関係を持ち_______。






そのまま疲れて裸で寝てしまっていた。






で、起きたらどうやら朝のよう。






……腰、痛い。





多分龍翔が着せてくれたであろう男物のスウェットの上から腰をさする。






「……あたしの制服どこ?てか誰もいない…?」






シャワー浴びたい、とか昨日はほとんど何も食べてないからお腹すいた、とか色々思う事はある。





でも、誰もいない。






総長室にも龍翔はいないし、リビングらしきとこに行っても誰もいない。








「…なにこれ、あたし完全放置?」






どうすればいいの、ほんと。





帰ろうにも帰り道分かんないし。





服を着替えようにも総長室からあたしの服消えてたし。





シャワールームなんてどこにあるのか全然分かんない。






「……どうすればいい感じ?これ」






色々さっきから嘆いてみても、何も返ってこない。





まぁ起きてそうそうあの人たちの顔を見るのもなー、なんて少しほっとしている部分もあるけれど。







それよりもこの状況は嫌だ。





もう大嫌いな諷都君でもいいから出てきてーーなんて冗談半分で思った時。







< 223 / 359 >

この作品をシェア

pagetop