~D*A doll~





「でも…彼女、顔だけじゃなくて何かオーラあると思いません?」






「……オーラ?」





「顔だけならここまで有名になるわけないですよ」






「男遊びが激しいから有名なだけでしょ?」





「男遊びが激しい女達なんてここらにはたくさんいますよ。でも彼女だけはここまで名前が通ってる。不思議だとは思いませんか?」







……雅が何を言いたいのかわからない。






遊んでる子達の中で、一番かわいいから有名になっただけって話じゃないの?






「彼女…気まぐれって感じしません?ネコみたいな」







「猫?」







「そう。自分の思うままに、気ままに生きている。でもだからいつかは逃げていきそうな雰囲気…オーラがあるんですよね」







雅の言いたいことを否定したいけど、俺も彼女にそんなイメージを抱いているのも事実だ。






消えてしまいそうな気がする。






「……そう、なんだ」







「だから更に彼女に男が群がるんじゃないですか?あんな子を自分のモノにしたいって」






「それで有名になった…ってね」






「ま、彼女には何かあるでしょうねぇ」







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