~D*A doll~
「俺やっぱ変だわ」
「櫻井莉々香で何かあったりしたんですか?」
もちろんあんなこと言えるわけもなく、俺はだんまりを通すしかない。
「よくわかんない子だなーって」
まぁあれだけ自分でも認めたくないって思ってたのに…。
今はまだ嫌いだけど、前ほどの嫌悪感は感じていない。
「まぁあれだけ男が追いかけまわしてるんですから、少なからず魅力はあるんでしょうねぇ」
「……顔だけの女には違いないけどね」
さりげなく龍翔を見ていると、俺らの会話は聞こえているはずだけど目を閉じている。
龍翔が今の会話聞いてキレたらどうしようか、と少し焦った。
「芸能人って言われても普通に納得できますよね、あの容姿は」
「芸能人になったら凄い人気出ると思うよ。あのレベルって芸能人の中でもかなり上でしょ」
「いっそのこと芸能界に入っちゃえばいいのですのにね」
「それは俺も思った」
……って。
俺、なんで雅とこんな語ってるんだろうか。
しかも雅はすました顔して話してるけど……彼からまともに女の話聞いたの、これが初めてかもしれない。
無関心すぎて暴言すら聞いたことなかったし。
……恐るべき、莉々香ちゃん。
俺も何の違和感もなしに話してた。