~D*A doll~








……まぁ、とにかく今は目の前の期末だ。大学のことなんて考えている時間はない。









ちらりと壁にかかっている時計を見ると、6時30分だった。









龍翔たちがここを出たのが4時30分。









もうそろそろ帰ってこないかな。諷都くん、見るからに頭がよさそうだから教えてもらいたいんだけど……。











と、タイミングよく。










「おつかれっす!」









下から下っ端君たちの勢いのいい声が聞こえた。










「らっきー!」








思わず立ち上がってしまう。












「あ、みんな帰ってきたんだねぇ」










手元の参考書から一度だけ視線を上げた瑞樹は、すぐにまた参考書へと視線を戻した。真面目か。













< 337 / 359 >

この作品をシェア

pagetop