~D*A doll~





「やっぱこれ美味しい」



「……帰ってから食べなよぉ」




コンビニからの帰り道。荷物は全て瑞樹が持ってくれ、あたしはと言うとさっき目を付けた桃のアイスを食べながら歩いていた。



車を回してもらった方がアイスは溶けなくていいんじゃない?とは思ったけどどうやら直ぐに帰ってくることができた。



相変わらず煩い一階を通って二階へ上がる。




その拍子に結構溶け始めてしまったアイスが手に付きベタ付くなぁと思いつつも、手元にさっき買ったんだろうお酒を手に持ってぐったりとしてソファーに座っているイケメンたちを一瞥した。




「……莉々、こっち座って食べろ」




一番ダルそうな総長サマは目線であたしを呼び寄せる。




「手ぇ洗ってくるから待ってて」



「こっち来い」



「……もー」




手さえ洗うのを許しくれないのか。まぁ後ででいいや、とカップを持ったまま龍翔の隣に座った。




瑞樹は下っ端を連れて二人でせっせと冷凍室にアイスを詰めているようだ。





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