~D*A doll~
あたしは聖龍のメンバーである金髪に関わっても、聖龍自体に関わるつもりはない。
だって、みんなあたしの事嫌いなんでしょ?
そんなところにわざわざあたしが行ったらどうなるの?
それこそぼっこぼこでしょ。
咲哉君の言葉を思い出す。
…咲哉君。
咲哉君を思い出すと、傷つけられた心の傷が痛む。
「あたし……本当にここに入るの?」
再度、金髪に確かめる。
でも金髪は眉間にしわを寄せて不機嫌な顔をする。
「当たり前だろ。わざわざ俺が連れてきたのに今更帰らすかよ」
そう言って金髪はあたしの手をひっぱり、抵抗もさせない雰囲気であたしを倉庫の中に引きずり込んだ。