~D*A doll~




もうあたしは抵抗することを諦めた。




どうにでもなってしまえ。





要するに、開き直ったのだ。





そして、初めて入る倉庫内を見渡すと…制服を着た男たちや私服の男たちがちらちらといた。






今日も学校をあたしは途中で抜けたから、まだ学校の時間。






サボってるんだ。






まぁヤンキーだから普通か。





そんなどうでも良いことを考えながら男たちをガン見。





教室にいたカラフルじゃなくて、青と金の二色しか見当たらなかった。





でもそれでも派手だ。





赤はいないんだ?





赤を探そうと、倉庫内を一周しようとしたら…。






「あ、龍翔さん!ちわっす……って、女ぁー!?」






バカでかい声が後ろから聞こえた。





慌てて後ろを見てみると……金髪の、男がいた。





それなりに整った顔をしている。





龍翔とは、あたしをここに連れてきた男の事だろう。






……龍翔って言うんだ。






龍翔じゃない金髪君は、龍翔の隣にいるあたしを指さしながらわなわなと震えている。





「こ、この女……櫻井莉々香じゃないっすか!!」





あたしのこと知ってるんだ。





…で、やっぱり嫌われてるんだっけ?




あたしがどう対応していいか困っていると、龍翔が声を出した。





「雷(らい)、こいつの事はいいから」





「で、でも龍翔さん!え?なんで、ここに?」







ふぅん?





この男より、龍翔の方が立場が上なんだ?






でも、この金髪はビックリしすぎて未だに状態が理解できていないようで。







……そうだ。






良いことを考えた。







「えっとぉ…雷君?」







金髪の龍翔に向けていた視線が、あたしに向けられる。







「こんにちわぁ」






にこーっりと笑顔で言ってみた。






これで男が乗らなかったら、あたしはもう嫌われ続けるしかないだろう。






人の第一印象は3秒で決まるとよく言われている。





でも、こいつがあたしに持っている印象はD・Aという事ぐらいしかないだろう。







第一印象もクソもない。








なら、誰でも堕ちる笑顔を見せればいい。






あたしに惚れさせかければいい。









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