~D*A doll~
そして屋上での件も、莉々香ちゃんに対して興味がわいた。
屋上にいつものように行ったら無防備に寝ている莉々香ちゃんが。
そして、恐る恐る近づいたら莉々香ちゃんは携帯を手にしていた。
僕は莉々香ちゃんに芽生え始めていた好奇心で携帯を奪った。
切られていた電源を入れて、中身を覗いでみようと思ったけどロックが掛かっていたので放置。
今も、まだ僕のポケットの中に入っている。
さっきからずーっと鳴り続けているが。
「……って瑞希?聞いてる?」
諷都の声でハッと我に返る。
「あ、ゴメン…。ちょっと考え事しちゃってたぁ」
「おい、バカ。お前、本当に倉庫に行くのかよ?あの女もいるんだぜ?」
「僕ぅ?僕はさ、これを莉々香ちゃんに返さなきゃだから。」
ポケットから携帯を取り出して遼の前をちらつかさせる。
遼はそれを見て盛大に舌打ちをする。