シリウスのかけら
「…なるほど」

何、二人だけで納得してるのよぉ。

「京都には、やたら腕のたつ俺たちの仲間がいるんだ。このスケジュールだと、その人たちがいる所を中心に回るようになってる」

ふ〜ん。
ほんとに、柳沢一族って、全国に散らばってるんだね。

「つまり、何処に行くより、京都が一番安全ってわけだ」

って高木。

「とにかく明日、京都に移動しよう。スケジュール通りの時間では動かない方がいいだろうから、行く順番なんかは、変えて。どんな事をしても、あと四日、逃げ切ろう」

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