シリウスのかけら
「里乃ちゃん、足、大丈夫?」

って、新谷さん。

「ちょっと、つっちゃって」

「とにかく、中に入れ。ゆっくり聞こう」

社務所の中に入って座ると、すぐに藤堂さんが沸かしておいてくれたコーヒーを入れてくれたので、ホッと一息ついてから、高木が今、上で起こったことを二人に話した。

「…そうか、シリウスが砕けたか」

藤堂さんも新谷さんも、さっきの高木と同じ顔されてる。
柳沢一族のシリウスに対する気持ちって、一緒なんだな。

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