隣人
「今日は楽しかったです。ありがとうございました」
「俺も楽しかったよ。また誘ってもいいかな?」
「え…と、それは…」
「俺ね、美月ちゃんとつき合いたいと思ってる。どうかな?」
「私…まだそこまで考えたことなくて」
「そっか。まだ早すぎたかな。でもこれから俺を好きにさせてみせるから、またデートしてくれると嬉しい」
困った。まさか1回目のデートでこれほどグイグイくる人だなんて。とても優しい人なのは分かっている。この人とつき合えば幸せな日々が送れるのかもしれないけど…。
迷ってる私の腕を引き寄せ、幸田さんは顔を近づけた。
「好きなんだ。美月ちゃんが」
静かに顔が近づいてくる。このままいけば当然キスをされるだろう。
だけど私はどうすればいいの?
突き飛ばすべきか、このまま流されてしまうべきか。
あぁ…もうダメだ抵抗出来ない。
目を閉じて彼を受け入れた。