隣人
ベッドに運ばれ強引に服は全て剥ぎ取られた。そして彼は自らの服も脱ぎ捨てる。奏多は相変わらず綺麗な体をしていた。
「俺の体に見惚れてる余裕あるんだな」
「……っ」
すぐさま塞がれる唇。濃密に舌を絡ませられ意識が遠退きそうになった。
これまで奏多のキスにどれだけ翻弄されたことか。そして今またその波にのまれようとしている。
「お前、あの男とすでにキスしてねーだろうな」
「し、してないわよ!」
「美月の唇は俺のもんだからな」
綺麗に笑いドラマのような臭いセリフを言われると、まるで自分がヒロインになった気分になり私の心臓はドクンと脈打った。
奏多の手が私の体を這い、的確に敏感な場所を探り当てる。そして体中に優しくキスが降ってきた。
そこから本領発揮させた彼に私はついていく事が出来ずされるがまま。さんざん体を酷使された私は動く事も出来ずいま眠気に襲われている。
その体をぎゅっと後ろから抱き締める奏多。
もう眠いのだから解放して欲しい…。
「もう離してよ」
「バーカ。離すわけねぇだろ。またどこ行くかわかんねーからな」
「……」
それ以上は何も言えなかった。だって逃げるように姿を消したのは事実だから。