彼女を好きな理由



「そっか……」


亜貴はしゃがみこんで姿が見えなくなった。


落ち込んでいるんだということはすぐに分かる。


絶対見つけてやらねーと。


また中庭を探し始める。


「何してんの?」


不意に誰かに話しかけられた。


後ろを振り向くと倉田利也が不思議そうに僕を見つめていた。





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