明日への扉

2時間の練習が終わった。
心地よい疲労感に身体は包まれていた。
結んでいた髪をほどくと、緊張感から解き放たれる気がした。

茉莉耶、今日はいきなり
練習に参加させちゃってごめんね。

そう話しかけてきたのは、
キャプテンの
笠原 凛 (かさはら りん) 先輩だった。

いえ、久しぶりにバスケが出来て
本当によかったです。
ぜひ、女バスに入部させてください。

もちろん。
部員も少ないし
すぐに戦力として頑張ってもらうよ。
茉莉耶は、ここらで有名な選手だからね。

そんなことないですよ、
これからよろしくお願いします。

うん、よろしく。
じゃあ、今日はもう解散だから、
明日も同じ時間に練習あるけど、来れそう?

はい、大丈夫です。
では、失礼します。お疲れさまでした。

またバスケ浸る日々が始まる……


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