イケメン王子の花メイド






——「……ハッ」



嫌な夢。

これでこんな夢を見るのは何回目だろう。



私はゆっくりと体を起こして窓の外を見た。

既に弱い太陽の光が空を照らしており、鳥の心地良いさえずりも聞こえてくる。



もし私が叔母さんの所に引き取られていたら、


こうやって綺麗な朝を迎えることも嫌になっていたのかもしれない。


そんな不安と安堵が小さく募った。




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