キミが、好きです ~茜色の空の下~
「拓、俺……莉歩に言うよ。
『側にいられない』って。ちゃんと……気持ちに正直になるよ」
俺がそう言うと、
拓は強張った表情を和らげた。
「っつーか、時間やべぇ……。
昼休み、あと15分しかねぇよ!!」
確認しようと、壁時計を見ると
拓の言う通り、予鈴まで
あと……15分だ。
拓………本当に、ありがとな。
自分の気持ちと向き合えたよ。
これからは、揺れない。
likeとloveを間違えないから。