キミが、好きです ~茜色の空の下~
「姉妹、似た者同士なんだね」
「そんなんじゃないよー」
でも、それもあるのかな?
現に、同じ人を好いているんだし?
あたしと美咲のヒールの音が、
リアルに暗闇に響いた。
さっきまでは盛り上がっていた家も、
今は暗くて、しんみりしている。
「静かだねー……」
あたしの声も、大きく響く。
「神社は、ガヤガヤしてんじゃない?」
「ってか美咲、入江先輩は?妬いちゃうんじゃない?」
叶多くんとか西森くんとか
他の男の子と一緒なのに、
大丈夫なのかなぁ?