キミが、好きです ~茜色の空の下~
拓とは小学生からの仲で。
いつも一緒にいた。
“気の合う仲間”
ってこういうことを言うんだなーってくらい、
すげぇ仲が良かった。
俺にとっての莉歩の存在も……
よく分かってくれた。
あんなにいい親友を無くすことは、
すっげぇ辛いよ。
きっと……
引っ越したら、ずっと…
物足りない気持ちで過ごすんだろーな……。
「なー、拓」
「ん?何だよ?」
「俺さ拓といて、楽しかったよ。
ありがとな」
俺が呟くと、
拓は苦笑いをした。