ナナイロのキセキ
友里さんの言う通り、作ってくれたカクテルをゆっくり味わってから、

私は家に帰ってきた。

自室に入ると、着信履歴から亮一さんの名前を探し出す。

向こうから連絡をくれたとはいえ、亮一さんの気持ちはわからないし、

私自身、何を話したらいいんだろうと悩んでしまい、

なかなか電話することが出来なかった。

でも、ずっと待っていて、やっとかけてきてくれた、

亮一さんからの電話。

声が聞きたい気持ちも手伝って、

私は、勇気を出して通話ボタンに指をのせた。


プルルル・・・。


呼び出し音を聞きながら、私の胸はドキドキと音を立て、

期待と不安が入り混じる。

「・・・つ!はい!」

5回目のコールで、慌ててでたであろう亮一さん。

聞きたかった声にドキンとして、さらに胸が落ち着かなくなる。

「あ・・・えっと・・・こんばんは・・・。」

なんとか気持ちを抑えながら、私は言葉を絞り出す。

「・・・うん。久しぶり。」

亮一さんがそう言うと、お互い、言葉を探しているような沈黙が流れる。

なにか言わなくちゃ、と焦っていると、

亮一さんがその静けさを破ってくれた。
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