ナナイロのキセキ
「じゃ、お昼ね。」
(なんだろう・・・。)
店長にランチに誘われたことなんて、入社以来一度もない。
何もなく私をランチに誘うなんて、店長は多分しないと思う。
(しかもおごり・・・。)
ほんとに、なんだろう。
期待よりも不安な気持ちを抱えながら、私は店長との昼休みを迎えた。
「こんなところに、こんなお店があったんですね。」
「うん。普段みんなコンビニばっかりだから、
ここら辺のランチ情報うといよね。
ビジネス街だから、ごはん処は意外と充実してるのよ。」
店長が連れて来てくれたのは、職場の裏通りにある、テラス席のあるかわいらしいカフェだった。
マリンテイスト、という言葉がぴったりだけれど、ハワイやグアムなど常夏な感じではなく、南仏の空を思い起させる、やわらかな白と青の空間だ。
その雰囲気に誘われるように、近隣に勤めているOLさんたちが、ランチ時、ひとときの休息のために訪れているようだった。
(なんだろう・・・。)
店長にランチに誘われたことなんて、入社以来一度もない。
何もなく私をランチに誘うなんて、店長は多分しないと思う。
(しかもおごり・・・。)
ほんとに、なんだろう。
期待よりも不安な気持ちを抱えながら、私は店長との昼休みを迎えた。
「こんなところに、こんなお店があったんですね。」
「うん。普段みんなコンビニばっかりだから、
ここら辺のランチ情報うといよね。
ビジネス街だから、ごはん処は意外と充実してるのよ。」
店長が連れて来てくれたのは、職場の裏通りにある、テラス席のあるかわいらしいカフェだった。
マリンテイスト、という言葉がぴったりだけれど、ハワイやグアムなど常夏な感じではなく、南仏の空を思い起させる、やわらかな白と青の空間だ。
その雰囲気に誘われるように、近隣に勤めているOLさんたちが、ランチ時、ひとときの休息のために訪れているようだった。