ナナイロのキセキ

本当は、もっと、ドキドキしている気持ちとか、また会いたい気持ちとか、そういうことを伝えたいなと思ったけれど。


(やっぱり、恥ずかしい・・・。)


とはいえ、送ってから、自分で打ったメールの内容に不安が襲ってくる。


(また誘ってください、とか、書かなかったから・・・、

もう誘ってほしくないのかなと思うかな・・・。ううん、それ以前に、

今日で嫌われちゃったとか・・・がっかりしたとか・・・あったらどうしよう。)


年齢差に驚いていた坂下さん。

おしゃれはしていったつもり・・・だけど、やっぱり子供っぽさは感じていたかもしれない。

あれこれと今日一日のことを考えながら、送ってしまったメールを何度も読み返す。


(はあ・・・。)


ゴロン、と再びベットに寝転がり、肩に触れられた場面を思い出す。

耳元で聞こえる声。

坂下さんの腕の感触が、まだ、熱を帯びて残っている。


(また、会いたいな・・・。)


何度目かのため息をついて天井を見上げると、枕元に置いたスマホが小さく振動した。


(あっ・・・!)


それは、坂下さんからの返信メール。

私は素早くメールを開く。


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