夜姫-Lie girl-上
「ふふっ
楽しみねぇ…乾組組長、乾宗二郎(ソウジロウ)さん…?」
思わず溢れた笑みに拍車をかけるようにまた笑みが込み上げてくる。
それを落ち着かせるようにゆっくりと口に手を当て、未だに緩む口元を隠す。
あぁ、楽しみ。
どうやって潰そうか?
力ずく?
でも、それじゃあ面白くないから、精神的に?
んー、どうせなら両方がいいかしら?
後片付けは面倒だけど、もう楽しければどうだっていいわ。
早く夜になればいいのに、こんなに潰すのが楽しみなのは、いつぶりかしら。
ふふふっ
口元を隠してもどうしても漏れる笑い声を頑張って堪えながらズレた眼鏡を直し、長い髪を揺らし歩く。