私たち、政略結婚しています。
「なかなかいいじゃん。な?」
佐奈の手からカタログを取ると俺はそれを眺めた。
二人で笑う、自然な仕上がりの写真。
俺が佐奈のベールを触り、佐奈がそんな俺を見上げている。
「ちょっと待って……。表紙って……。
本当に?私、混乱して……」
「上層部と話をしたのはこれをどこかに使ってほしいってことだけ。
でもまさか表紙とはな。
あはははは」
「あははー、じゃないわよ!!
会社の人どころか、全国じゃないの!
何がしたいのよ!!」
怒る佐奈に、悪びれる訳でもなく答える。
「何がしたいって。記念だよ、記念。
ついでに見せつけちゃえー、みたいな?」
「あんた……。一体……」