私たち、政略結婚しています。
唇も、首筋も、胸元も、全てを余すことなく、隙間なくキスで埋めて俺の思い通りに染めていく。
するとお前は「まだ足りない」とやがてねだるだろう。
そんなお前が可愛くて、俺は佐奈の言いなりになる。
「……もっと?欲しいか?」
わざと意地悪に聞いてみる。
「まだ………足りない。もっと……して…」
予想通りの佐奈の答えを聞いて、満足しながら俺は笑う。
「………仕方ないなぁ。ワガママ娘め」
「克哉ぁ……」
佐奈が俺にしがみついてねだる。
もう、カタログの表紙どころではなさそうだ。
明日になれば、また会社で怒られるだろうけれど。
今はただ、何も考えずにお前と溶け合いたい。
「……愛してる、佐奈……」
囁くと嬉しそうに笑みをこぼす。
可愛くて、どうにかなりそうだ。
堪らない気持ちになる。