【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!




そして………


「お邪魔しました!」


「のんちゃん!ほんとありがとっ!
楽しかったよ」


「ありがとなー」


由佳ちゃん、実果ちゃん、拓海がそう言うと
堤くんはペコッと頭を下げた。



「うん!また来て!」



あたしは堤くんに微笑み、
みんなにそう答えた。


「おーい!千里行くぞー」


「あ、俺トイレ行くから先帰ってろ」


「おう!んじゃな!望未!」



拓海はあたしの部屋で
寝っ転がってるであろう千里に声をかけたけど、
千里は帰るところはここしかないから
誤魔化してた。



そうして、楽しい時間は一瞬で去っていった。


「もう、帰るフリくらいはしてよっ」


「なんで。俺の家ここだし。」


………



「まぁそうなんだけど……」



あたしが俯きながら言った時
あたしの頭に温かいものが乗った。



< 110 / 443 >

この作品をシェア

pagetop