【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
お昼休みも終わり、放課後になった。
「じゃあ、私クラブに行くね?」
「うん!じゃ、バイバーイ」
実果ちゃんがチアに行ってしまい、
今クラスにいるのはあたしだけ。
カバンにものを詰めていると
廊下側の窓から声をかけられた。
「冴島さん」
「あ、堤くん!」
「1人?」
「あ、うん!1人…」
だって千里は陸上だし……
実果ちゃんもチアだし、
拓海もバレーだし……
由佳ちゃんはバイトって言ってたっけ?
「今、話いいかな?」
「あ、うん!」
あたしは手を止め、堤くんの話に耳を傾けた。