【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「あ、わり!なんかしんみりしたな。」
「………いや、お前強いなって思った。」
「そうか?まだ、思い出すと泣ける。
まだ、辛いよ。だって………」
「……?」
「僕、一度も好きって言わなかったし、
言われなかったから。」
“一度も好きって言わなかったし、
言われなかったから。”
「……まじかよ…」
「告白した時も、付き合ってほしい。としか
言ってないし。
だから、今ある当たり前の日常が
いつどうなるか分かんねぇんだ。
伝えたいことはしっかり伝えて、
伝えてほしいことはしっかり伝えてもらえよ?
泉。」
そういって立ち上がり海の方へと歩き出した大毅。
…………今ある当たり前の日常……か
そうか。当たり前なんだよな……
今となってはもう、望未が隣に居る事なんて。