君想い【完】


僕が見つけたつながりを説明すると3人は納得してくれた。

今日佐倉先輩に会うと言ったら、香代は心底恐怖を感じていたが、ゆかは乗り気だった。


ゆかはすごく肝が座っている。


少し姉貴に似ている部分がある。



姉貴の車に乗ると、みんな沈黙だった。

真実が知れるのかという不安と、
あっこ先輩が刺されているという事実がある恐怖で誰も言葉が出てこなかった。


街灯のない道を抜け、廃墟ビルにほど近い古ぼけたビルの前に車を停めた。



壊れかけているICEという看板を見て、息を飲んだ。

見てくれだけで危ない。


こんな場所にさりちゃんが1人で来れる訳がない。


きっと麗が付いてきていただろう。



姉貴が指を差し、ネオンが光る2階に目を向けた。


壊れたような笑い声が響いてくる。


爆音で流れる音楽は外まで聞こえてくる。

少しノイズ音が混じっていて、スピーカーが壊れているみたいだ。


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