君想い【完】
昼休みのチャイムと同時に、真剣に取り組んでいた数学を放り出し、
僕は走って屋上に向かう。
右手にはお弁当。
そんな僕を追ってトシも走ってくる。
右ポケットから鍵を取り出して、屋上のドアを開けた。
快晴で雲一つなく、太陽が眩しい。
乾いた風が心地よくて、
走ってかいた汗をとばしてくれる。
屋上から見える景色は絶景で、僕とさりちゃんの家も見える。
都心まで繋がる電車は忙しなく動き、緑溢れる僕達の町を騒がしくする。