小さなルルナくん。


「そこに座りなさい」


と、ソファーを指差していたので


ルルと一緒に座った。



「……パパ、何か話でも?」


「柚、瑠々那。もう隠さなくてもいいんだよ」


………えっ?


今…瑠々那って………。


「君があの小さな瑠々那ってことは知ってるんだ」


パパはじっとルルを見つめていた。


「パパ…な、何言ってるの?この人は私の…」


「…君を見た瞬間、亡くなったお父さんにすごく似ていたから驚いた」


パパはポケットから、あの薬を出してきた。


「その薬はっ…!」


ルルに飲ませた薬と同じだった。


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