やきもちmaster♡天然maid


屋敷に辰樹だけ残されて、幼い辰樹は俺の屋敷で育てることになった。




でも、そう決めた日、辰樹はずっと泣いていたのに、泣くのをやめて…




「僕はお父さんと同じ執事としてここに居たいっ。」




そう言って5歳のときからいままでここで執事として働いている。




「……梛咲様、実瑠來を起こしにいってあげてください。」


辰樹は普段どおりの優しい口調に戻して言った。


「……い、一緒に行けばいいだろ?」




「梛咲様だけでいって、実瑠來の話を聞いてあげてください。」




「わ、分かった……。」


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