*花は彼に恋をする*【完】

そんなこんなで

長かったと思えた2週間は過ぎて行き

今日の日を迎えた。


お付き合いして初めてのデートであり

一泊の遠出旅行も…。

何だか急な展開にドキドキしながらも

心の中では彼と一緒に過ごせる事が

嬉しくて仕方なかった。


結局どこに行くのかは

『当日まで秘密だから
楽しみに待っていてくれ。』

と、今日まで内緒にされていたけど

翔英さんの運転する車は

ある場所へと左折した。


するとその道のずっと先に

ある豪華な建物が見えた。

暫くして

「…さあ、着いてきた。」

と門を抜けて

警備員に誘導された駐車場に

車を停めた翔英さんに

「ここは?」と聞いても

「…まだ内緒だよ。
さあ、降りてもいいよ。」

と言って

また教えてはくれなかった。

彼は後部座席から

私の荷物も一緒に持つと

ドアを閉めると私の前に立ち

「…玲花。」

と、優しく微笑みながら

右手を出してくれた。

「…あっ…はい。」

ドキドキしながらも

そっと私も左手を出すと

キュッと優しく握りながら

「…行こう。」

そう言って彼は

私の手をひいて歩き出した。









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