*花は彼に恋をする*【完】

私…もしかして

黒瀬課長に弄ばれてた?

それとも

私が単に期待し過ぎて

自惚れていただけだった?


「………。」

私の瞳からは、いつしか

涙がポロリと流れた。


ずっと好きだった人…。

ずっと憧れていた人…。

私を助けてくれた人…。

私を庇ってくれた人…。


あの時からずっと私は

黒瀬課長…あなたが好きなのに。

あなたが諦めきれなかったのに。

あなたを想う気持ちに

再び火がついたのに…。


だけど課長は

この綺麗な女性とお見合いして

実はずっと付き合ってたんですね。

だけど、私とも食事していた。

私のアパートに何度も来た。

車にも乗せてくれた。

でも、あなたには

本命がちゃんといて

私は所詮気が合って

都合の良い元部下か

友人程度にしか見れなくて

ご飯を食べに来たのも

その程度の関係であって

食事に誘って貰えたのも

単なるお礼にしか過ぎなくて

私には恋愛感情なんて

最初からやっぱりなかったんですね。


< 83 / 157 >

この作品をシェア

pagetop