SNOWMAGIC~雪の魔法~
~Yukiside~

今日はバレンタインデー。

今まではお兄ちゃんやお父さん、友達にしか作ってなかったけど他の人に作ったのは初めて。

「雪ー、私はもう渡してきたよ。」

「え?もうっ?」

「そうよー、雪も早く渡してきなさい。」

「う、うん。」

桜井君のクラスに行くと、真鍋君がいた。

「おー、冬川。春なら中庭に行ったぞ。」

「ありがと、真鍋君」

真鍋君に言われたとおりに中庭に来る。

中庭にあるベンチに座ってる桜井君がいた。

「…隣いいかな。」

急に話しかけられたのかビックリしているのか桜井君。

「ど、どうぞ。」

「桜井君は冬が好きなんだよね。こんな季節、どうして好きなの?」

「だって楽しくない?遊び心がくすぐられる。」

「さすがふわふわ王子だね。」

クスクスと笑うと…

「…そんな男はイヤ?」

「え?」

「俺、初めて見た時から君のことが好きなんだ。付き合ってくれない?」

「え、ええ?」

「イヤ?」

「あ、あのこれ、よかったらっ!」


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