SNOWMAGIC~雪の魔法~
~Yukiside~

放課後、美麗の彼氏である、真鍋君の誕生日プレゼントを駅ビルに買いにきた。

「ね、ね!こっちとこっち、どっちがいいかなぁ。」

美麗がもっている2つのピアスをみる。

「私だったら、こっちかな。」

「そう?」

「うん、俺も雪と同じ方がいいと思うな。」

「!?雪都兄ちゃん!?」

「やほー☆」

「あ、お久しぶりです。雪都さん。」

「美麗ちゃん、相変わらず綺麗だね。」

「ありがとうございます。でもそれは一人に言われればいいかな。」

「おー、うらやましいねぇ。リア充。」

「それより雪都兄ちゃん、なんでここに?」

「んー?暇だったからちょっと買い物。」

「あ、そ。」

「じゃあ買ってくるね!」

と美麗は私と兄ちゃんが選んだほうのピアスをレジに持っていく。

「ねぇ?雪は誰かいないの?いい人。」

「いるわけないでしょ。」

「でも少しくらい思い付くでしょ。」

…そう言われて頭に浮かんできたのは雪合戦していたあの子。

「あー、今誰のこと思ったの?」

「別に誰も思ってないよ!」

「桜井くんは?」

「誰?桜井くんって。詳しく教えてよ!」


「じゃあ少しどこかのカフェに入って話しますか?」
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