SNOWMAGIC~雪の魔法~
~Shunside~

「なぁ?あれ、冬川じゃね?」

静夜が指を指す。

「ん?」

確かに雪合戦していた時に声をかけたあの子がいた。

…男と一緒に。

なんだ。彼氏いたんじゃん。

俺ってバカだな。あんなイケメンに勝てるわけないし。

そもそも、あんなにきれいな子に彼氏がいないわけない…

終わった…俺の初恋…

女に興味持つなんてなかった。

自分で言うのもなんだけど昔から女子には人気があった。

だけど俺は惹かれるような子を今まで見つけてこれなかった。

…そんなとき現れたんだ。

あの子が…

『雪なんてなくなればいいのに。』

そう呟いたあの子が…

俺が好きな冬を嫌いと言ったあの子が…

…ものすごく気になったんだ。

「あれ?確か美麗が冬川はフリーだし、気になる人もいないと言ってたんだけどな…」

そんなことを静夜が言ってたのにもかかわらず俺は聞いてなかった。
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