そしてキミは花になる
「先生!いい加減にしてくだ…んん!?」
壁に手を押し付けられてキスをされていた。
それも強引で優しさの欠片もないキス。
「んんっ…せんっん!?」
わたしが必死に抵抗して、やめてもらおうと口を開いたら、生温かいなにかが口の中に入ってきた。
…こんなのやだよぅ!
わたしが先生の胸を押してもびくともしなかった。
すると先生は、何故かわたしの体から少し離れてキスをやめた。
何かと思ったら先生は、眼鏡を外してまたわたしの舌を絡めとるようなキスをしてきた。
「ん…ふぅ…んん!」
そういえば、眼鏡を外した先生を始めて見た。
眼鏡をしている時とは見違えるほどのイケメン。
でも、今はそんな事を考えるのも息がいっぱいいっぱいでとにかく先生に早くやめてもらいたかった。
こんなの先生じゃないって考えるようにしても、頭ではやっぱり分かってて、とうとう涙が瞳からこぼれ落ちた。